どうも皆さま。
先日、唐突に思い立って、「多摩川の橋の景色が見たい!そういえば橋のイラスト描きたかったから、この機会に現地調査だ!」
というのと、無駄に弁当なんて作ってしまって消費する機会に困っていたので、だったら外出してしまおうと考え、今回の多摩川遠征に思い至りました。
そして私、実はひっそりと自転車旅に憧れていまして、旅をするにあたっての予行演習といいますか、体力テストなど色々なデータ収集も兼ねた遠征という位置づけをしました。
遠征の感想と同時に、今回自転車素人が自転車で走って、素人なりに分かったこと、気づいたこと、思ったことなどをまとめてみました。
- 出発準備~持ち物や服装など
- 出発~目的地の多摩川に至るまで
- 現地での滞在~本命よりむしろ思いがけず見つけた場所の方が魅力的だった。
- 帰宅~だんだん暗くなる景色と、だんだん無くなる自転車のバッテリーに不安を感じた帰り道。
- 今回の遠征で学んだこと、思ったことなどのまとめ
出発準備~持ち物や服装など
持ち物
今回の遠征でリュックに突っ込んで持参したものをご紹介しましょう。
まずは水分。家にケース買いして置いてあるカルピスの乳酸菌600mlのペットボトルを2本持参しました。
服装
ごく普通の半そでのTシャツ、チノパン、帽子、スニーカーにリュックを背負ったスタイルで出かけました。普段どこかに遊びに出かけるようなスタイルです。
ガチのチャリダーの方々が身に着けるようなプロ仕様の類のものは一切身に着けていません。
強いて言うなら、出発した後にネットで買ったアウトドアグローブを着けていくの忘れたことに気が付いたことくらいでしょうか。
これの使い心地などを確認したかったのですが、これだけのためにわざわざ家に戻るのも面倒だったので…。
それと、服装とは少し違いますが、私は日焼けしたくなかったので肌が見えている部分に日焼け止めを塗っておきました。
自転車
自転車はPanasonicの電動自転車です。今年の通勤に合わせて新しくしたもので、会社にいた間はほぼ毎日乗っていました。
今はこうやってどこかへ出かけるときに、またがらせてもらっています。お金をかけられない私にとっての大事な足であり、相棒です。
出発~目的地の多摩川に至るまで
私が現在住んでいるのは、東京都は板橋区という、何にもアピールできるものが無いし特段に目立ったところもない、多分影が薄い東京23区の一区になります。
ちょいと行けば荒川もそんなに遠くは無いくらいの、埼玉県とほど近い場所に住んでますので、今回の遠征は実質東京都を2回縦断するようなものでした。
午前10時15分に自宅を出発。10月だというのに太陽がカンカン照りの真夏日です。秋は何処に行ったのやら…。
都電荒川線(東京さくらトラム)の庚申塚駅を経由して巣鴨へ。ちなみに庚申塚駅にはちょっとしたお店がホームにありますが、写真は撮ってないです。
巣鴨を通っている最中、ここからうちの墓近いんだっけと思って、突然ながら墓参りをすることにしました。
墓石を綺麗にしたり、花を供えたりなんてことはできませんでしたが、そのかわりとして近況報告やこれからのこと、自分の決意などをお供えしました。きっとしばらくは来ることが出来なくなるかもしれないと思ったので、ありったけです。
墓参り後は都営三田線の駅に沿って南下していく…はずでしたが、駒込駅に来てしまいました。一度六義園のまわりを歩いたことがあるので、「あれ?こっち来ちゃったか~」ってなりました。
どうでもいいですが、六義園は気になりつつも入ったことないので、今度入ってみたいですね。
まあ方向的には間違っていないので、このまま進めばいいかと思って進軍。
道中にかの有名な東京大学を左に眺めつつ本郷三丁目駅まで行き、そこで進路修正をして東京ドームシティを横目に水道橋駅へ。
水道橋駅から神保町駅を通り、皇居周辺へ。途中の一ツ橋の水景が惹かれたので写真撮影をしました。
動画も撮りました。
水面の光が反射して揺らめいているのが素敵だった。
— ヒトヒラ(イラスト用) (@hitohira_paint) October 5, 2019
環境音が結構うるさめ。 pic.twitter.com/hRPgORifZK
皇居周辺では外国人の方が多く見受けられました。さすがは東京都心部の一大観光スポットという感じでした。
また、土曜日ということもあって、皇居のまわりを走っているランナーの方も多かったです。暑い中よく走れるなと思いました。私が走ったら確実にへばりそうです。
折りたたみイスに座って、皇居の風景をスケッチしていたり水彩画を描いているご老人の方も見かけました。こういうのもいいなと思い、今度私もやってみたくなりました。
あと、やっぱり警備は厳重なようで、ところどころに警察の人が立っていました。何か事件があったら国家の一大事ですものね。
皇居周辺の写真は、他の誰か上手い人が色んな写真撮ってるからいいでしょって思って撮っていません。
いや、撮ろうかなとは思ったのですが、お堀の水がアオコっぽくてあんまり綺麗に見えなくて心惹かれなかったというのもありますし、自転車止めると通行する人の邪魔になりそうかなと思って止まらなかったということもあります。
皇居周辺を抜けて進んでいると、少し気になった場所があり、そこで写真撮影。緑がある場所にどうにも私は惹かれるみたいです。
そんな撮影スポットから進もうとすると、歩道橋しかない交差点に差し掛かりました。しかも見たところ自転車を押して登れないつくりになっていたので、回り道を余儀なくされました。
曲がりくねった道の先に見えたのは、東京タワーでした。
小学生だったかの小さいころ、一度来たような記憶がありますが、はっきりと覚えていません。
まわりには東京タワーの写真を撮っている人がちらほらいました。東京スカイツリーにはまだ負けんぞという感じですね。
この近くに芝公園があることを知っていたので、そこで昼食がてら休憩をすることにしました。
この時点で時間は正午の12時過ぎくらいでした。
13時頃、芝公園を出発。泉岳寺駅、品川駅を通過したところで、このまま進んでいたら蒲田・川崎方面に向かってしまうなと思い、急遽西へ進路変更し大崎駅へ行きました。
しかし大崎駅もあくまで進路の目安。線路を超えないと進路修正ができないので、どこか通れる場所を探し、自転車も通れる歩道橋を渡り西の方角へ。
歩道橋では、横須賀線がすぐ近くを通り、下には湘南新宿ライン、りんかい線の線路が。路線が交差する場所って、ごちゃごちゃして混沌とした感じがあって好きです。
それはそれとして、今度は横須賀線に沿って南下を開始…したのですが、途中から東急大井町線の線路に沿っていたようで、気が付いたら荏原という地名の場所に突入していました。
今どのあたりにいるか見当もつかず、これはヤバいと思いGoogle先生のマップに頼りました。普段はスマホのバッテリーの消耗を嫌って位置情報をオフにしているのですが、さすがに目印になりそうなものが見つからなかったので、オンにして現在地を調べました。
馬込、中延、旗の台…名前は聞いたことあるけどどの辺にあるかわからない、お世話になる機会がない駅が目につきました。そして、大きい通りに洗足池という分かりやすい目印があることを見つけたので、そこを目指すことにしました。
この辺りから、何時に帰れるかなと時間が気になり始め、自転車のバッテリー残量も帰るまで持つか気になり、さらにはお尻や膝や股関節が痛くなってきて、道中写真を撮るような心の余裕が無くなり始めました。
「おいおいまだ折り返し地点じゃないぞ、こんなことで挫けてたらやってられんぞ」と思い、気力を絞りだし、ひたすら自転車を漕ぎました。
14時。ついに目的地の多摩川の丸子橋に着きました。
目的地、多摩川は丸子橋へと到着。 pic.twitter.com/gGzpxggRAV
— ヒトヒラ(イラスト用) (@hitohira_paint) October 5, 2019
現地での滞在~本命よりむしろ思いがけず見つけた場所の方が魅力的だった。
西には東急線、東にはJRが走っているのを眺められる丸子橋でした。
ただ思ったことは、「なんかイメージしてたのと違う」でした。
「おかしいなあ、多摩川駅のホームから横向きに橋が見えた気がしたんだけどな~。」ということ、それと丸子橋から東急線の方を見るとやけに緑が茂っていて気になったので多摩川駅方面へ行きました。
結論からいうと、線路がカーブしていたのを橋だと記憶違いしていたということがわかりました。そもそも丸子橋から多摩川駅のホームが見えなかった時点で気づいてもよさそうなものでしたがね…。
でで、緑が茂っている場所は多摩川台公園という公園で、これが中々良さげな公園でした。時間の関係でほんの少ししか見ていませんが。
10月だというのに未だにお盛んに鳴いているツクツクボウシと、クソ暑い日差に、飛び交う蝶…つまり、俺たちの夏はこれからだ!!
…いや、もう早く秋になってほしいものですが、折角なのでバタフライガーデンという区画にお邪魔してみました。
そこには、小さな庭園が広がっていました。
綺麗な場所に蝶が飛び回っていて、それはそれは素敵な光景でした。
結局のところ、メインの橋の景色よりも、蝶を撮影するほうが楽しかったような節がありますが、こういうことも悪くないと思いました。
帰宅~だんだん暗くなる景色と、だんだん無くなる自転車のバッテリーに不安を感じた帰り道。
15時。これまでにかかった時間を考えると、帰ったほうが良い頃合いだと判断して、休憩もそこそこに帰路につきました。
帰りは、目黒までは東急線沿いにすすんで、そこからは山手線沿いに帰ろうと思っていまして、実際目黒までは東急線沿いから大きく離れることはありませんでした。
ただ、ここから再び東京の街をあっちこっちに行きました。
まず白金台に来た時点で「あれぇ?」となりました。どうしようかなと思い、丁度休憩できる公園があったので、そこで休憩がてら考えました。
「三田線沿いに帰ればいいか」
というクソ雑な発想のもと、再び出発するも出鼻をくじかれました。
三田線沿いに帰るのは諦めました。
ここまでくると、いかにして北へ進んでいる状態をキープできる道を進むか、ということにしか主眼を置けませんでした。
日が暮れて街はどんどん暗くなっていくし、自転車のバッテリーは出発時80%だったのがもう30%になっていました。バッテリーは途中から可能な限り節約して漕いだつもりですが、それでもかなり消費していました。
ここまでくると、帰れるかどうかが不安すぎて写真を撮る余裕なんかこれっぽっちもありませんでした。
とりあえず六本木一丁目駅までは行って、そこから西に進んで渋谷を目指そうと思いましたが、変に北を目指したおかげで赤坂付近を走行後、乃木坂駅へと至りました。
軽くパニックになりかけました。どうしてこうも意図してない場所にたどり着くのかと、恐ろしくなりました。
ただ、北に行けば青山一丁目駅があって、さらにずっと真っすぐに進めば早稲田まで行けるとマップを調べて分かったときには、とっても安心しました。何とか帰れる、と。
そこからは逸れることなく、ずっと大通りを走りました。
信濃町駅、四谷三丁目駅、曙橋駅、牛込柳町駅と通過していき、とうとう早稲田へ…と思ったら、高速道路の入り口でした。
信号待ちのわずかな時間でしかマップを見ていなかったので、大まかな現在地と中間目的地しか意識がいっていなかったゆえの失態でした。
あばばばばばばば…
高速道路に自転車なんか入れるはずもありませんので、曲がるしかありません。
左へ曲がり、西の方向へ進むことに。右手に名前も知らない川。川はどこかに橋が無いと延々と渡れないので焦りました。道中、渡れるとみるや否や、吸い寄せられるように渡りました。また変な方向にこれ以上行きたくありませんでした。
17時30分の夕焼けチャイムは、不安な私の心にはもの凄く毒でした。だってなんか怖いんですもの。
暗いときに鬼子母神の参道なんて通るものじゃないなと思いました。人がいるとはいえ、普通に何か出そうな感じがして怖かったです。
そうこうしていると、南池袋の地名が目に入り、やがて南池袋公園と、見慣れた大通りが見えました。
見知った道を見て、やっとここまで戻ってこられたんだと実感したと同時に、ここまでくればもう帰れるともの凄く安心しました。
あとは自宅から池袋に行くまで何度も通った道を、なぞるように進んでいきました。
そして18時、帰宅。
膝と股関節がとても痛くて、階段を上がるのが大変でした。
夜、ざっと今回の移動距離を算出しました。
今日の移動距離が気になったので、近くを通った駅やスポットなどを頼りに調べてみたところ…
— ヒトヒラ(イラスト用) (@hitohira_paint) October 5, 2019
往路合計(行き)28.41㎞
復路合計(帰り)29.1㎞
往復合計(行って帰ってくるまで)57.51㎞
でした。
大まかに割り出したので、実際は60㎞くらい動いたものと思われます。
我ながら、初めてにしては中々ハードなことしたなあと思ったのでした。
あと、正確な移動ルートや距離が気になったので、GPSロガーが欲しいなってなりました。
今回の遠征で学んだこと、思ったことなどのまとめ
- 迷ったり、おかしいなと感じたときはすぐに地図を見て確認する。
- ごく短時間でも、スマホを見ながらの自転車の運転は非常に危ない。
- 子ども、特に小さい子はいきなり予想もしないような動きをするから、そばを通るときは細心の注意を払う。
- 歩行者は自転車を避けてくれるなどと思わないこと。常に自転車のこちらが歩行者を避けるつもりで走る。
- 曲がり角や歩道橋の階段部分など、見えないところから歩行者が出てくることもあるので、街中はあまり速度を出さないようにする。
- 大通りは目印などが分かりやすいが、車や人通りが多い分危険も多いし、場所によっては走りにくい。
- 移動距離や気温状況などで異なるだろうが、水分は最低でも1.5L必要。できれば2Lは用意すべきか。
- 無理せず適度な休憩をとることは大事。
- 自転車は道の途中でも止まって気になるところへ行くことができる。
- 自転車は旅をしている感がよく感じられる。
自転車は自分の体を使う移動手段なので体力を使いますが、それだけに達成感もひとしおだと思いました。
それと、全然知らない東京のスポットや気になる場所を発見できたのも、中々に楽しいものでした。
気が向いたら、また自転車を転がして、どこかへ行ってみたいと思います。
非常に長くなりましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
↓にほんブログ村に参加しています!↓