どうも皆さま。ヒトヒラです。
この記事は、家にずっといるのが気詰まりだったがために、自宅ではないどこかに行きたくて外出した先を庭園にして訪れた記録、題して「東京都立庭園探訪録」となります。
第八園目は、「清澄庭園」(きよすみていえん)にお邪魔しました。
大規模な庭園に負けず劣らずの景色が詰め込まれたこの庭園は、さほど広くもないので散策に疲れることなくお手軽に大名庭園の素晴らしさを堪能することができます。
※シリーズものとしていますが、特につながりはないので前回以前の記事を読んでいなくてもお楽しみいただける内容となっています。
出入口周辺
入園して最初にお出迎えしたのが、何とも風情のあるこちらの石です。水が流れている音を聞くと心が癒されます。
清澄庭園のあちこちに、こうして全国各地の石が設置されています。この庭園を買い取ったのは岩崎家ということでして、自社の汽船で全国の石の産地から集めたそうです。お金持ちの実業家はやることが違いますね。
石には写真のようにどこの石か案内する立て札がありますので、地名でどこから持ってこられたのかを想像してみると楽しいですよ。
入園して左手に進むと、このように芝生に石がぽつぽつと点在している場所があります。
建物は「大正記念館」といいまして、こちらは集会所として利用されています。ですので自由に出入り可能というわけではありません。
近くにある大きい水鉢です。こうした石の風景をみると、完全に枯山水を見ているような詫び寂びな感じがします。
それにしても、どうやってあの形に加工しているのでしょうね。少し気になるところです。
生き物たち
カモの一種ということは察しが付くのですが、何の種類かまでは断定できないです。冬の野鳥の案内にオナガガモとヒドリガモがありましたので、どちらかだと思うのですが…。
それはそうとして、思いっきり池に頭を突っ込んでいる写真が撮れました。少しブレた感じがスピード感出ていてなんだか面白いです。私は思わず笑ってしまいました。
こちらはもっと面白いことになっています。頭どころか半身を池に突っ込んでいます。そのさまはかの有名な犬神家の一族を彷彿とさせます。
本人、もとい本鳥はいたって真面目な目的でこうしたことをやっているのかもしれませんが、私たち人間からしてみれば「面白いことになってる」「何やってるんだろう」程度のものでしょう。微笑ましいような、滑稽なような。
アオサギです。清澄庭園では通年で見ることができる野鳥のようです。
松の木の上に止まっていたのが少し意外な感じがしました。葉がチクチクしてそこに止まっているとき不快だったしないのかなと思いました。
こうした大きな鳥は、特に東京23区内では見ることができるイメージが全くありませんでした。こうした環境とこの庭園が位置する場所の影響が大きいのだとと思いますが、それでも自然を身近に感じられる貴重な場所だと思います。
亀🐢です。入園するときに、スッポンに手を出さないでという注意案内を見かけましたが…どう見てもこいつはスッポンではないですね。
見かけたときは石の上でじっとしていました。甲羅干しでもしていたのでしょうか。目をつむっている姿がうたた寝しているようにも見えます。
当然のごとく大泉水にコイが泳いでいました。
近くによると相変わらず口をパクパクさせる様子を見せつけてきます。人間が来たら餌がもらえるとでも思っているのでしょうかね?
大泉水
磯渡り
大泉水をめぐるとき、もっとも水に近づける場所が磯渡りだと思います。ここでは「大磯渡り」「磯渡り」「船着石」の上を通ることができます。
写真は大磯渡りです。大きな石が続いていて、その上を渡っていきます。当然ながら足場はよろしくないため、足腰に自信のない方や悪い方はここを通るのは控えたほうが賢明かと思います。
しかし、水の上に浮いている石を足場として渡っていくのはまるでアドベンチャーのようで楽しいです。
こちらは船着石です、平らな石でして、まさしく船着場のような印象を受ける場所となっています。
中々に良き景色をここから拝むことができます。景色に夢中になりすぎて水に落ちてしまわないように注意しましょう。
中の島
大泉水に浮かんでいる島のうちの一つです。橋がかけられているので、この島には上陸することができます。
渡されている橋です。左右の縁の部分に緑が茂っている、年季が入っていそうな橋です。
青空に赤々と色づいた葉が映えています。コントラストが効いていてより一層綺麗に感じられます。
来た場所から眺めていたこの島から、今度は逆に来た場所を眺めたものです。遠くから俯瞰してみることでまた違った景色を楽しめます。
涼亭
「りょうてい」といいます。
ご覧のように、大泉水の上に突き出るような形で建築されています。水上に立っている建物を見ると、非日常的な幻想感を感じます。
こちらは集会所としても利用が可能です。詳しくはホームページなどで詳細をご確認くださいませ。
鶴島
中の島の隣に位置している浮島です。完全に水に囲まれているため、上陸はできません。眺めるだけです。
地面だけではなく、気の上にアオサギが止まっていたりしました。葉がチクチクしたりしないのでしょうか?
松島
大泉水に浮かぶ3つの島の一つです。多重塔が設置されているのが目印です。
この島も、鳥たちが羽休めをする場所として機能しているようです。
自由広場
涼亭が位置している場所付近に、こうした大きな広場があります。ベンチや東屋がありますので、そこでゆったり休憩もできます。
花菖蒲という場所が案内にありました。さすがに冬の時期は完全に殺風景でしたが。菖蒲の時期になれば、綺麗な景色を見ることができると思います。
芭蕉の句碑なんていうものもあります。しかし、ここ自体がかの有名な「古池の句」と関係があるようではなく、単に「場所がないからここに置かせて~」ということらしいです。
その他
石仏碑
大泉水の周りを歩いていると、少し脇にそれるような道があります。そこにこの仏像たちが置かれています。
ひっそりと人目につかなそうな場所に存在しているのが、忘れかけられた存在という感じが出てエモいのです。
枯滝
庭園ではおなじみの枯滝です。石や岩で滝の流れを表現しようという詫び寂びアートですね。
しかしここは名石の庭園、ただ枯滝があるというだけで終わってはいないのです。ここではなんと、枯滝に使われている石を紹介しているのです!…え?興味がない?そんなー
紀州青石を使っているとのことです。紀州とは中々なところから運んできたものだなと、私は思いました。え?「紀州」とはどこかって?そこはご自身で調べてみましょう。
紅葉
12月に入って、すっかり紅葉が見ごろになっていました。園内の何か所かに赤く染まっている紅葉が美しく輝いていましたので、それに惹かれて夢中で写真を撮りました。
日の光を受けている紅葉を、裏から見て透けるように見るのが好きだったりします。
紅葉は個人的に11月くらいが見ごろなイメージがあったのですが、12月のほうが見ごろのシーズンだったりするのでしょうか?
この日は暖かかったですが、日に日に寒くなって葉をたくさん落とすようになったら完全なる冬の訪れになるのでしょうね。
そうそう、庭園巡りついでにスタンプラリーをやりました。ここ清澄庭園で6個のスタンプを集めましたので、帰りに記念品のカレンダーを頂きました!
元々庭園巡りをするつもりでいましたので、ついでに達成できればいいかなくらいの気持ちでした。のんびりペースで回っていましたので、結果期間ギリギリでした💦
しかし、交通機関を使わずに全て自分の足で庭園を巡っていたので、その分達成感もあって自信にもなりました!
アクセスなど
アクセス
- 都営地下鉄大江戸線 「清澄白河」駅 徒歩3分
- 東京メトロ半蔵門線 「清澄白河」駅 徒歩3分
駐車場はありませんので、ご来園の際は近くの公共駐車場をご利用ください。
自転車・バイクは入り口付近のスペースに駐輪できます。
開園時間
午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
イベント開催期間中やゴールデンウイーク中などは変更になることがあります。
入園料
一般 150円
65歳以上 70円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料。
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。
※みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料公開日。
リンク
東京都公園協会の公式サイトになります。
パソコンからでもスマートフォンからでも閲覧できます。
(撮影機材:Nikon COOLPIX A1000)
(探訪年月日:2019年12月5日)