私は家にいるのが非常に心地悪くてたまらない時期があった。大学4年で就活をしていた時期と、仕事を辞めて少ししてからの時期だ。今でも家にいるのがどうも嫌に感じることがある。
間違いなく、私にとって自宅は「居場所」ではないのだと、もっと言うなら「心の拠り所」ではないのだと思わされる。家族と私の考えや価値観などがズレているから、それが摩擦となって私の心が擦り減ってしまうのだと実感している。
つまり、家にいるとストレスがすぐに溜まるから、その要因がない外で時間を過ごしているほうが圧倒的に心が楽なのだ。
だから自転車で多摩川へ出かけたり*1、東京都立庭園*2をわざわざ徒歩や自転車で行って時間をかけて、帰ってきてから家にいる時間を少なくするということをしたのである。
ただ、時々精神面が不調になって、全く外に出る気が起きなくなったり、そんな状態で外に出て死にそうな思いになったこともある。「出かけたくでも出かけられない」そういう思いに苦しめられることもある。
そんな私は、父親から「そんな家に引きこもってパソコンばっかやってないで~云々」と言われたりすることがある。
反抗的な態度を見せると怒り出して面倒になるだろうと思って毎度適当に流しているが、正直「うるせえ出かける出かけないはこっちの自由だろぶっ倒すぞ」という思いで聞いている。
母親も母親で「家にいても(パソコンやっていても)お金にならないんだからバイトとか探したら?お金ないと困るでしょ?」と言ってくることがある。こういうのが非常に鬱陶しいと私は感じてしまう。
両親ともども随分と私に干渉してくるのが、嫌で嫌でたまらなかった。そんな両親がいない外のほうが、自由で束縛がない世界に見えて魅力的だと思い始めた。
それで外出をして、見たことがない知らない世界を自分のこの目で見て、空気や風を肌で感じ取って、匂いを嗅ぎ取って、その場所に感動する経験をした。
それで、外出が好きになった。
「もっと知らない世界を見に行きたい!家という檻から飛び出して、この世界を自由に生きたい!そして自分の居場所を見つけたい!」
私にとって自宅とは、もう居るべき場所ではないのだろうと思う。新しい自分の場所を探して旅立つべきそのときが、もう近いのかもしれない。