どうも皆さま。ヒトヒラです。
この記事は、家にずっといるのが気詰まりだったがために、自宅ではないどこかに行きたくて外出した先を庭園にして訪れた記録、題して「東京都立庭園探訪録」となります。
第六園目は、「旧芝離宮恩賜庭園」(きゅうしばりきゅうおんしていえん)にお邪魔しました。
こちらは近くにある浜離宮恩賜庭園よりも小規模な庭園となっています。中心の大泉水がメインでして、目安としては1時間もあれば園内を見て回れるかと思います。
特徴としては、造園に石が多く使われているため、石造りが映える庭園です。
※シリーズものとしていますが、特につながりはないので前回以前の記事を読んでいなくてもお楽しみいただける内容となっています。
出入り口付近
最早お決まりの写真撮影スポットです。自撮りするなりなんなりして、知人や友人に存分にアピールしてみましょう。私はこうしてブログに放り上げてアピールです。
一か所だけですが、藤棚が設けられています。藤棚の下にベンチがありますので、そこで一休みしながら庭園の水景を楽しむこともできます。
藤棚の隅っこの植え込みに、小さくて可愛らしい花が咲いていましたのを帰りがけに見つけまして、思わず写真を撮りました。ほとんどが枯れたり散ったりしていたので、残って咲いていたのは僅かでした。
春や夏などの、命が真っ盛りな時期に来ればまた違うのかもしれません。
「小池」と呼ばれる、メインの大泉水とは区切られた小さな池です。
小池の周りをうろちょろしました。綺麗な小川の流れがありまして、私の心が見事に洗われました。
水が透き通るくらいに綺麗でした。水が流れていく音にも癒されてリラックスできます。
雪見灯篭
大泉水周辺で、少し目に付いて気になるオブジェクト「雪見灯篭(ゆきみとうろう)」です。
感覚的には、これを直接眺めるのも悪くはないと思いますが、どちらかというと大泉水に反射した雪見灯篭を見るほうが風雅な感じがするかもしれません。ぜひ試してみてください。
枯滝と砂浜
枯滝
ここは枯滝を単に眺めるだけではとどまらず、なんと枯滝の石組みの中を通ることができるのです。
そう、気分はまさに十戒のモーセと同じなのです!…ごめんなさいそんな大きくもないです言ってみたかったんです。
しかし、枯滝の中を歩けるというのは、他の庭園———少なくとも東京都立庭園の中ではここだけだと思われます。他はあってもせいぜい瀑布が流れ落ちるさまを表現したものを眺めるくらいですから、珍しいです。
砂浜
ドストレートなネーミングですが、実際本当に砂浜そのものでした。
色々なシチュエーションを想定して、ここで波打ち際の砂浜で黄昏た気分を味わうことだってできちゃいますね。
近くには東京湾という本物の海がありますが砂浜なんてものはありませんから、大都会東京で満足するならココ一択ですよ!
あ、念のために言っておきますが、砂浜は柵があるので立ち入り禁止です。
間違っても本当に波打ち際まで行ってはいけませんからね!眺めるにとどめてくださいね!
中島と西湖の堤
大泉水に浮かんでいる、大きくて目を奪われる島があります。「中島」です。磯野を野球に誘ったりはしません
中島を繋ぐかのように、「西湖の堤」も設けられています。
こういうのって、大体通れないものだと思いませんか?
ところがどっこい、通れちゃうんですなーこれが。普通に橋のように渡って中島に上陸することができます。
そうそう、こうした庭園の御多分に漏れず、大泉水にはコイがいます。こちらが覗き込むと集まってきて水面から口を出してパクパクするのですが、そのときは大量に集まっておぞましい光景になりました。
写真ですと伝わりにくいかと思いますが、偉い数のコイが口をパクパクさせながらこちらを見ている光景を想像してみてください…。
なんなら、実際に足をお運びになって体験してみてください…。中々に強烈ですよ…。
そんなことはさておき、中島です。ここの石組みは蓬莱島を表しているようですね。
他の庭園でも蓬莱島があったりするので、造営された江戸時代当時において、将軍家では中国の思想が色濃かったということを感じさせます。
西湖の堤以外に、「八ッ橋」という橋が中島に続いていますが、老朽化していて改修の必要ありと判断されたため通行不可となっていました。
庭園という文化財の保全と修繕は大変だなと、案内を見て思いました。
石柱
ここを見たとき、「ここで召喚とかできそうだな」と考えた私は間違いなくソシャゲ脳です。いかにもな感じて石造りの柱があるし、ちょっとした広場ですよ!?皆さんもそう思いませんか!?思いませんか…
石スキーなお方にはたまらんのかもですが、私は上で書いたこと以外は特に何も思うことはありませんでした。
大島
これまた大泉水に浮かんだ島がありまして、こちらは「大島」と言います。
石造り…というか平たい石そのものとも言えそうな橋は「鯛橋」です。これを橋という勇気
鯛橋の近くに、何とも美しく黄色に色づいた樹がありまして、中々風情がありました。その一本だけが黄色だったので、かなり目立っていたというのもありますが。
海水取入口跡
かつてはここも潮入りの池だったそうで、ここから東京湾の海水を取り入れていたのだと思われます。今はそういうことをしていないので、大泉水は淡水だということです。
大泉水
お待ちかねの大泉水の景色になります。
水面に高層ビルや石造りのものなどが反射して揺らめく景色は、非常に誘惑的で惹きつけられます。
旧芝離宮恩賜庭園も、海が近いためか鳥がよく飛来してきます。園内のどこかに必ず何かしらはいると思います。
たまたま撮った、飛んでいる姿です。動く被写体を上手く撮影する技術はまだないので少々ブレています。水面に映った全体像が、またカッコ良さというか映えるものを感じます。
園内で見かけて、妙に気になった鳥です。最初見かけたときはあまりにも動かなかったので、そういうオブジェクトか何かだと思いました。
「それにしては周りと調和してなくない?」と思った頃に動いて、「お前動くんかい!生き物かい!」と驚かされました。
大泉水では普通のコイだけではなく、錦鯉も見かけました。お暇があれば探してみるのもいいかもしれません。見つけたからといって何があるわけでもありませんが…。
園内には山なども築かれています。そこにのぼって、少し高い視点から大泉水、ひいては園内の眺望を楽しむことができます。
こちらは近くの浜離宮恩賜庭園とは打って変わって小規模な庭園となっています。ですので、先に浜離宮恩賜庭園に行った後だとボリューム不足に感じてしまうかもしれません。
しかし、こちらはこじんまりとしていてそれが良いと感じました。
何よりこちらは人が多くなくて変に気を遣わなくていい!(時間帯もあるかもしれません。私が来たときは既に日が随分と傾いていました)ということでお勧めです。
アクセスなど
アクセス
- 都営地下鉄浅草線・大江戸線 「大門」駅
- JR山手線・京浜東北線 「浜松町」駅
駐車場はありませんので、ご来園の際は近くの公共駐車場をご利用ください。
自転車・バイクは入り口付近のスペースに駐輪できます。
開園時間
午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
イベント開催期間中やゴールデンウイーク中などは変更になることがあります。
入園料
一般 150円
65歳以上 70円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料。
※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。
※みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料公開日。
浜離宮恩賜庭園と旧芝恩賜庭園で利用できるお得な「縁結びチケット」も取り扱っています。両園はさほど距離も離れていない(徒歩15分程度)ので、もし訪れるのでしたら一緒に行くことをお勧めします。
縁結びチケット(浜離宮恩賜庭園・旧芝恩賜庭園)
一般 400円
65歳以上 200円
※「縁結びチケット」に使用期限はありません。
リンク
東京都公園協会の公式サイトになります。
パソコンからでもスマートフォンからでも閲覧できます。
(撮影機材:Nikon COOLPIX A1000)
(探訪年月日:2019年11月16日)