投資と人生の夢うつつ

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東京都立庭園探訪録 第参園目「小石川後楽園」~現代の代表的施設の陰に隠れた名園~

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どうも皆さま。ヒトヒラです。

 

 

この記事は、家にずっといるのが気詰まりだったがために、自宅ではないどこかに行きたくて外出した先を庭園として訪れた記録、題して「東京都立庭園探訪録」となります。

 

第三園目は、「小石川後楽園」(こいしかわこうらくえん)にお邪魔しました。

 

後楽園といえば、現在では東京ドームや東京ドームシティ、ラクーアといった施設が有名かと思います。そんな現代的で超ビッグな娯楽施設のそばにたたずんでいる、旧時代の娯楽施設(施設という表現が適切かは分かりませんが)にも目を向けてみませんか?

 

ここはかなり広くて見るところが多く、見どころもそれなりにありましたので記事が長めとなっています。お時間があるときにゆっくり閲覧することをお勧めします。

 

 

※シリーズものとしていますが、特につながりはないので前回以前の記事を読んでいなくてもお楽しみいただける内容となっています。

 

 

 

 

大泉水と蓬莱島およびその周辺

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入場してすぐに目に映るのは、東京ドームを背景にして大泉水に浮かぶ大きな島でしょう。

パンフレットによれば、名前を蓬莱島というそうです。橋などはかけられていませんので、上陸するには船ということになりましょうが、恐らく一般の人は立ち入り禁止となっていると思われます。

 

まずはこの島(というよりは池)の周りを一周してみましょう。

 

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島の前にある石板みたいなやつは、パンフレットによれば徳大寺石というようです。園内案内地図が乗っているものしか持っていかなかったので、どういったものなのか詳しいことは分かりません。

 

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道中に紅葉林というちょっとした広場のような場所があります。見ごろは案内だと11月中旬から下旬ごろのようですので、私が来園した際はほとんど紅くなっていませんでした。残念。

 

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紅葉広場から進む場合は、こちらの延段という道を通ります。石だたみが風情を出しています。

 

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途中、道が三方向に分岐しています。こういうのを見ると、思わず全部の道を行きたくなる辺り、完全にRPG脳な私です。

 

 

どのみちにすすむ?

▶まっすぐ

 みぎ

 ひだり

 もどる

 

 

みたいな?それで、行き止まりになっている場所には宝箱なんかのアイテムがあったり、意味深なオブジェクトがあったり…なんてね。

 

と、お遊びはここまでにします。

 

 

池を回りたいのであれば左へ進みましょう。真っ直ぐの道と右の道に何があるかは、後でご紹介します。なお、真ん中の道は令和2年7月ごろまで、工事のため途中で行き止まりとなっていますのでご注意ください。

 

 

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延段の道を抜けると、何やら目を引きそうな石が浮いているではありませんか。パンフレットによれば、竹生島というそうです。我々が島と聞いてイメージするものとだいぶ離れているような気がしますが、まあいいでしょう。

竹生?…ちくしょう?…竹生会…ポプテピピック…うっ、頭が…

 

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少し進んだところに、「ここが写真撮影スポットだよ!」と言わんばかりのスペースがありますので、そこでパシャリ…とはいかず、先客がおりましたので少しずれた位置でパシャリ。

 

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進むと再び広場が現れます。松原です。その名の通り松が植えられています。こういうところは、松の名所の景色を再現するべく作られたのでしょうか。私は松原の景色を実際に見たことがありませんので、比較のしようもありませんが。 

 

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晴れた青空と松の景色は、相性抜群だと個人的に思います。

 

 

最後に白糸の滝の前を通っていけば池の周りをぐるっと一周したことになるのですが、現在は復旧工事のため通行不可となっています。当然白糸の滝も見ることはできませんのでご注意ください。

 

工事期間は令和2年3月までだそうです(下記写真参照)。それまでは少々大回りをすることになりますが、文化財の維持修繕も大事なことですのでこればかりは仕方ありません。

 

 

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最後は蓮池です。時期はとっくに過ぎ去っていますので、枯れかけた蓮の葉が残るのみです。見ごろの時期であれば、恐らく非常に美しい景色を拝めただろうと思います。

でももしかすると綺麗な蓮池ばかりが注目されていて、こんな様子の蓮池を写真にしているのは珍しくない?と思うのでした。

綺麗な景色が見られなかったのを、苦しい言い分けでごまかしているだけなんだよなあ…

 

 

内庭エリア

公式のエリア分けではありませんが、ここでは延段から竹生島までのエリアを便宜上内庭エリアと呼ぶことにします。

 

 

延段

延段自体は先ほど触れましたので、ここでは別の写真だけ載せます。

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代わりというのも変ですが、後回しにした道が分かれているところの先をご紹介しましょう。

 

 

まずは右の道を行った先です。そこには…

 

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何か、すっごい意味ありげな場所・・・

 

 

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近くの案内板を見るに、ここは白雲台跡ということです。「跡」とはいうものの、囲い以外はきれいさっぱり何もありません。

ですが、石だたみの道を進んだ先、木々が鬱蒼と生い茂る中に、人目を避けて存在を悟られまいとしているかのように存在するこの場所に、私は妙な神秘さを感じました。

やっぱりPRG脳じゃないか(呆れ)

 

では今度は、まっすぐ行った先にはなにがあるのかというと…

 

 

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木曽山なる案内看板がありました。木曽路がどういったものかは知りませんが、シェロがあることくらいは分かりました。シェロは日本庭園の雰囲気には似つかわしくない植物だと思いますから、こうして生えているのは意外でした。

 

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なんと!奥には滝がありました!

 

こちらも木曽路にちなんだ命名をされているようです。この寝覚の滝は小さいものですが、水が流れ落ちる様というのは、どういうわけか惹かれるものがあります。

 

 

内庭

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延段の果てにあったのは、もう一つの池でした。

 

鬱蒼と木々が生い茂る道を抜けた先に内庭は位置していまして、それが秘密の場所という感じを醸し出していると思います。本命から外れた場所にこのような場所があるということが、とても素敵でした。

 

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渡してある橋が通行禁止となっているため、中央の島には入れません。

 

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こちらも小さいながら周りを一周できるようですが、現在は唐門の復元工事中とのことで行き止まりができています。

 

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ちなみに下の写真は、内庭入り口付近にある工事のお知らせです。令和2年7月まで復元工事を行うようですので、今しばらくは通行に不便が生じてしまいますが、致し方ありませんね。

 

復元したらどのような景色が見られるのでしょうか?次に訪れることがあって、完成している時期であれば楽しみにしておくのもいいかもしれません。

 

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松原エリア

こちらも紹介の都合上、松原エリアと勝手ながらエリア分けさせていただきます。なお松原自体は先ほど紹介したので割愛します。

 

 

田端・梅林

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田端ですが、案内パンフレットでは稲田となっています。現在では地元の小学生たちが毎年5月に田植えを、秋に稲刈りをしているそうです。11月だったので稲刈りはとっくに終わっていたようです。

 

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こちらは梅林です。花が咲いていないので、寂しくて地味な風景かもしれません。見ごろを迎えて梅の花が咲き誇ったときは、きっと鮮やかな風景が楽しめることと思います。

 

タイミングの悪い時期に来てしまったなあと、私はつくづく実感したのでした。まあ、時期になったらまた訪れればいいだけの話ですので、そこまで落胆したわけではありませんが。

 

 

琴画亭跡

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「琴画亭跡(きんかくていあと)」というそうです。正直、ここ自体に見どころはないと思います。しかし私は案内看板の周辺にある石と草と、名も知らない何かの花が咲いている光景に、妙に心を惹かれたのでした。

 

 

円月橋

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こちらは円月橋です。ご覧の通り、非常に絵になるというか、写真映えする場所です。実際、ここで散策の足を止めて写真を撮る人が多かったです。

 

後でもう一度来たときに、何かの撮影か和服を着て和傘を差した男女の方が、そこそこ本格的な撮影機材を使って写真を撮られていた様子を見ました。それくらい素敵な場所なのだと思います。

 

 

音羽の滝エリア

こちらも紹介の都合上、勝手ながらエリア分けさせていただきました。

 

 

沢渡り 

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今回の来園で最後にこの場所を回りましたが、とんでもなく素敵で心奪われた場所でした。

 

 

まずは、「西湖の堤」方面を向いた景色です。

 

近くにある紅葉こそまだ紅に染まっていませんでしたが、そんなことは関係なくてどうでもいいくらいくらい、水景が綺麗でした。紅葉も訪れた時間帯だと、太陽の光が当たって、まるで透き通っているような美しさを見せてくれました。

 

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次は音羽の滝の方向を向いたときの風景です。滝それ自体は見えませんでしたが、朱色の「通天橋(つうてんきょう)」が見えます。紅葉がまた見ごろを迎えていませんでしたから、緑の中に朱ということで通天橋が目立っています。

 

紅葉が見ごろになれば、また違った趣のある景色を楽しむことができると思います。

 

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通天橋

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先ほど沢渡りから見た朱色の橋です。本来であれば渡れるようですが、補強のため通行できなくなっていました。橋から望める景色はどうだったのでしょうか。渡れるようになったら見てみたいですね。

 

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屏風岩

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屏風のように広がっている岩だから「屏風岩」という、何ともストレートでシンプルな名前の岩です。付近の砂利部分は立ち入り禁止ですから、近くに行って岩と一緒に記念撮影ということはできません。眺めて満足してください。

 

 

西湖の堤

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案内によれば、中国の杭州にある西湖の堤に見立てて作ったものだそうです。少し申し訳ないのですが、水が淀んでいるように見えたし、水面に落ち葉も多く浮いていたので綺麗だとは思いませんでした。

すぐそこに沢渡りという綺麗な景色があるからそう思ったということは否定できませんが…。

 

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西湖の堤から見た沢渡り

 

 

アクセスなど

アクセス

  • JR線 水道橋駅・飯田橋駅
  • 東京メトロ南北線・丸の内線 後楽園駅
  • 都営地下鉄大江戸線 飯田橋駅

 

電車でのアクセスの場合、大江戸線の飯田橋駅から以外はどこもそれなりに入り口まで歩くことになります。

駐車場はありませんので、車で来園する場合は周辺の駐車場をご利用ください。

自転車やバイクの場合は、入り口から右手に駐輪場がありますのでそこを利用できます。

 

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入って右側に、駐輪場がある。

 

開園時間

午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)

 

イベント開催期間中やゴールデンウイーク中などは変更になることがあります。

 

 

入園料

一般 300円

65歳以上 150円

 

※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料。

※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料。

※みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)は無料公開日。

 

 

リンク

東京都公園協会の公式サイトになります。

パソコンからでもスマートフォンからでも閲覧できます。

 

www.tokyo-park.or.jp

 

 

www.tokyo-park.or.jp


 

 

「東京都立庭園探訪録」シリーズ記事一覧はこちら

 

 

 

(撮影機材:Nikon COOLPIX A1000)

 

(探訪年月日:2019年11月8日)