11月下旬ごろ、私の生きづらさが限界に達した。色々と耐えられなくなったのだ。
ひどく気分が落ち込むうつのような症状で苦しむ日々、まるで自分に自信が持てない日々、生きることや将来に希望を見いだせない暗い日々、両親と自分の感覚とのズレで摩耗する日々…
仕事を辞めてから時間が経つにつれて、かつて新卒で就職活動をしたときに経験したものと同じようなつらさに襲われる日が多くなっていった。
仕事を辞めたときのほうが生き生きしていた。夢や希望、目標があってそれだけを考えていたり見ていたりしたからだ。
けれども、気が付いたら元の腑抜けに戻っていた。何をやっても頑張っても理想には届かなくて、毎度現実に打ちのめされて心が折れて、全てが嫌になっていった。
やってきたこと、生きてきたこと、何もかもが無駄だったのだと。あがいたところで余計に苦しさが増したような心地だった。
もう、疲れた。
何度そう思っただろうか?
結局、かつて感じていた生きづらさと絶望は消えてなどいなかった。一時は小さくなってこそいたものの、それが再び大きくなって私の心を覆ったのだった。
「これは自分ではどうしようもない」
そう思い、今一度メンタルクリニックに行くことに決めた。自分の抱える生きづらさ、苦しさの正体は何なのか?解決できるものなのか?どう向き合うのが最善なのか?
素人の私一人の判断では正しい方向に進めなくて、状態が良くなるどころか悪化したり長期化してしまうかもしれない。だから専門家の助けが必要だと感じた。
まずは、生きづらさに関して思い当たることをとにかく出して整理することで、原因を見つけ出す手掛かりになればということで、とにかく色々と書き出したりした。
———この生きづらさに向き合わなければ、前に進めない。
そういう強い確信と覚悟のもと、メンタルクリニックに予約を入れて行くことに決めたのだった。