この記事は、かつて就活でうつになり生きづらさを感じた人間が、再びうつと生きづらさを抱えてどうしようもなくなったけど、専門家の知見を借りつつ自分らしく生きることを探した記録である。
この記事群は、私の2度目のメンタルクリニック受診の様子を、私の所見も交えつつも淡々と述べて記録していくものであるため、あなたが期待するようなことはないかもしれない。
しかし、私と同じようなつらさを抱えている人たちはもちろん、生きることに勇気が持てない人や自信がない人たちなどにも、これが何かの参考になればと思う次第である。
問診と初診
予約した日時に、メンタルクリニックへ。初診ゆえに問診表が渡される。どんなことで悩んでいるのか、どんなことでつらいのと、自分のことをとにかく書き出す。
生きづらさと向かい合うには、自分をさらけ出さないことには叶わない。受診前に、生きづらさに関して自分で洗い出しておいたからだろうか、そこまで必要項目の記入に困ることは無かった。
問診表記入後、それを基に現在の詳細な状態や今後の治療方針などのカウンセリングに移った。私が抱えていたのは、主としては家族関係と仕事に関する問題だ。詳細は別の記事*1にあるので省くが、これが生きづらさへと繋がっているように思えてならなかった。
カウンセリング終了後、実際に先生と面会して問診を受け、そこでカウンセリングを基に治療や検査の是非についての話をした。
過去にもメンタルクリニックを受診していたことや、薬が効いた実感がなかったことなど諸々を踏まえた結果、まずは光トポグラフィーという検査でアプローチをとることになった。それで、うつかどうかを客観的データからも見てみようということで初診から早速検査をしたのだった。
光トポグラフィー検査
光トポグラフィー検査は、装置を頭につけて脳の血流の変化を測るものである。あまり詳しいことを語ると、今後同じような検査を受ける人に影響を与えかねないのでそれだけの説明にとどめておきたい。
検査を受けた後日、結果を聞きにメンタルクリニックへ行った。私の検査結果としては、脳の状態を見るにどうやらうつではなさそうだという所見だった。
しかし、脳の波形からすると私の脳は敏感だったり考えが過剰になったりする特質を持っているとのことで、それでストレスを非常に受けやすいのだとも言われた。それが強くなったのが、いわゆる発達障害やADHDと呼ばれるものだそうだ。
なお、光トポグラフィーはあくまで傾向を調べるものであるようで、詳細な診断はまた別の検査(後述するQEEG)をする必要があった。私が行った場所はどちらも自費治療扱い*2ゆえ金銭的にきついものがあって少し迷ったが、もっと詳しく知ることが必要だと思って受けることにした。
QEEG検査、そしてADHDと発覚
QEEG検査も、頭に装置をつけて、脳の血流を調べる検査となっている。こちらも詳細は一応伏せておくこととするが、何も難しいことはしていないので、もし受けることになっても身構える必要はない。
この検査では、脳のネットワークがどれだけ働いているのかや、どこの部分が活動していたりしていなかったりするのかを知ることができる。そこから、その人の脳はどういう特質を持っているのかを踏まえることで、本人の性格や気質などとも照らし合わせて総合的な判断をしようというわけである。
一応結論じみたことを言っておくと、私はADHDだった。
正確に言い表すのなら、ADHDの要素が強いというべきだろうか。衝動や思考が優位ということで見られる傾向としては、
- あまり深く考えずに行動する
- 注意が抜ける
- 思考がぐるぐると回る
といったものが挙げられるそうだ。自分のこれまでを振り返ってみると、
- 家族から「それが当たり前(普通)だ」と言われたことが、私にとっては当たり前(普通)ではないことについてずっと考えていたりしたことがあった。
- 家族にも誰にも何も言わないで、自分だけでとあるアニメ会社に面接に行って働こうと決めたりもした(なお研修2日目で辞めた模様)。
- 自転車に乗って走っていると、たまに危なっかしいことにもなる。
ざっとではあるが、こんな感じで思い当たることが多いので、正直ADHDに該当すると言ってもいいのかもしれない。
他にも、私は脳のネットワークが過剰だったり、脳の情報処理に遅延が見られたりもするそうで、話を聞くと自分が今まで感じていたズレや違和感や生きづらさがすっと腑に落ちた感じがした。
別の検査もあるので、今後はそれらの結果なども考慮しつつ、どういう方向を目指していくかを検討していくことになるだろう。