どうもバイト改め派遣です(気さくな挨拶)
実は転職直前にITパスポート試験を受けまして、結果は合格でした。
勉強中の当時はIT業界への転職活動を進める一方、アルバイトも継続していたのでそれなりに忙しかったですが、そんな中でも1ヶ月の勉強でITパスポートに合格できました。
ということで、今回はITパスポートの勉強方法を紹介します。
ITパスポートについて
勉強方法を紹介する前に、まずはITパスポートについて説明します。
1.そもそもITパスポートって何?
ITパスポートとは、独立行政法人情報処理推進機構が実施する国家試験で、ITに関する基礎的な知識を有することを証明する国家資格です。
詳しくは下記の公式ページを参照してください。
2.受験方法や受験資格はどうなっているの?
受験方法
ITパスポートは通年で試験を行っていますので、申し込みを行えば基本的にいつでも受験が可能となっています。
公式サイトから受験申し込みを行い、全国47都道府県の会場の中から、自分が受験したい会場と時間帯を選び、その後受験料の支払いを行います。
なお、受験料は1回あたり7500円(税込)*1となっていて、支払い方法はクレジットカード決済、コンビニ支払い、バウチャーでの支払いがあります。*2
時間帯や会場によっては、自分が受験したい日時に希望の会場が開いていない場合があります。また、会場ごとに定員が決まっていますので、すでに満員の場合も選択することができません。
特に、申し込んだ当月では、ほとんどの会場が昼や夕方の時間帯は満員で、朝の時間帯しか空きがない…などということもあります。
ですので、受験の際にはスケジュールに余裕を持っておくことをお勧めします。
あるいは、受験日時をあらかじめ設定して、自分が受験したい時間帯や会場を先回りで予約してしまうのもありです。
また、試験はCBT*3方式を採用してますので、原則的にはパソコンを使って試験問題を回答していきます。
詳しい内容は公式サイトを参照してください。
受験資格
受験は誰でもできます。
公式サイトによると、社会人から高校生・大学生といった学生の方など、多くの方が毎年受験しているようです。*4
また、受験するにあたって取得・合格しなければならない資格・試験もありません。
3.ITパスポートの難易度はどのくらい?合格基準は?
ITパスポートは、IT系の資格の中では難易度は一番低いですが、無勉強で合格できるほど簡単ではありません。
内容としては大きく3つに分かれていて、
- ストラテジ系
- マネジメント系
- テクノロジ系
となっています。
試験では、上記分野の問題が満遍なく出題されますので、各分野ともしっかりと勉強する必要があります。
合格基準については、
- 1000点満点中600点以上(全体で60%以上)の得点が取れていること
- 各分野(ストラテジ系、マネジメント系、テクノロジ系)全てで1000点中300点以上(30%以上)の得点が取れていること
以上の2点が基準となっています。
例えば「全体で60%以上の得点を取ったが、テクノロジ系が300点未満だった」という場合は不合格になります。
確かに。聞きなれない・馴染みのない用語や、英語3~4字の略字が多くて覚えるのが大変・難しいなどはあると思います。
ですがITパスポートは決して難しい資格でもありませんし、不合格になると受験料がもったいないですので、ぜひ一発で合格できるように勉強していきましょう。
ITパスポートの勉強方法
ここからは、合格するために実際に私が行った勉強方法について、具体的に記していきます。
1.まずは短時間でも良いから内容に触れる
資格のためとはいえ、勉強する習慣もない人間がいきなり一日2~3時間勉強しようと思っても、そう簡単にできるものではありません。できても三日坊主がいいところです。
ということで、最初はとにかくハードルを低く設定して、勉強を習慣化するところからスタートです。一日1時間はまだ無理でも、30分程度なら取り組める人は多いのではないかと思います。
なぜ習慣化を目指すのかというと、一気に勉強するのではなく、毎日積み立てるように勉強して記憶を定着させていくほうが忘れないし、身に付くからです。
加えて、短期間で一気に情報を入れ込んでも全ては覚えられませんし、下手をすると「偽りの勉強した感」が生まれてしまい、それに満足して勉強が疎かになってしまいかねないというのもあります。
ひとまず「試験の合格」が目先のゴールにはなりますが、そこを越えたらこれまでの勉強が用済みになるかというと、そんなこともないかと思います。
ITパスポートで身につけられる知識は、恐らくどの業界・分野で働くにしても役立ってくれることでしょうから、受験後も活かせる機会があれば活かしてほしいですね。
2.一回目:テキストを流し読みする
1.の項目で実際に私が行ったことですが、上記のテキスト『【令和5年度版】いちばんやさしい ITパスポート絶対合格の教科書+出る順問題集』を紙媒体で購入して、夜の就寝前などに目を通していました。
このテキストは、IT未経験の人でも内容が分かるように、硬い言い回しがない平易な文章で書かれている上に、図も適宜記載されていて理解の助けになっています。
ここで大事なこととしては、分からない部分があっても気にせず先に読み進めていき、最後まで内容を読み通すことです。
具体的には、「テクノロジ系」の内容でプログラミングに関するセクションがありますが、プログラミングは覚えることが多い割には出題されても1~2問という、言ってしまえばコスパが悪い部分になります。
内容も、IT未経験の人からしたらさっぱり何を言っているのか分からない…という感じかと思います。
こういったように、理解が進まないセクションがあった場合は一旦読み飛ばして、先に進んで他の内容に進んだほうが、全体的な勉強としては効率的です。
あとは、紙媒体の場合、このテキストは分厚い本になっていることが一目で分かりますので、読み始める前から気が滅入るかもしれません。実際私も勉強前は「こんなのを全部やらないといけないのか…」とゲンナリしました。
しかし、内容は1セクションあたり約20~30分で読み終えることができる量になっていますので、いざ読み始めてみると案外すんなりと読み進められると思います。
ですので、分厚い見た目に尻込みせず、一日1セクションでも良いから内容に目を通してみましょう。慣れれば一日2~3セクション分も読めるようになります。
3.二回目:テキストの内容をノートなどに書く
1回目の勉強であるテキスト読み通しが終わったら、もう一度最初の内容に戻って、今度はテキストの内容をノートなどに書いて勉強しました。勉強というよりもはや「写経」が近いのかもしれません。
ノートなどに内容を書いて覚えるのも、これまた紙媒体でアナログチックに行っていました。
具体的には、重要な用語を書いて、それについての説明を記載するという方式でノートを作っていきました。
また、用語の中で英語の頭文字で表された略語が出てきますが、その場合は略さない正式な英語も書くことで、理解を深められます。*5
というのも、英語の略語は元の英語の意味を覚えてしまえば、その用語の内容を覚えることが簡単になるからです。なので、是非この手段を使ってほしいです。
この方法で勉強するメリットとしては、自分の手を動かして勉強するから覚えやすいという点でしょうか。逆にデメリットとしては、ある程度まとまった勉強時間が必要になってくる点になります。
おおよそですが、1セクションの勉強をするのに30~40分は見積もっておきたいところです。用語や内容が多かったりする場合は、さらに時間がかかる場合もあります。
4.過去問や模擬試験を解く
ノートに内容を写経する学習がある程度進んでいったら段階で、私はそれと並行して過去問を解いたりしていました。
過去問に関しては、公式サイトが配布している過去問を利用しても良いですし、過去問をまとめている別のサイトを利用しても良いです。
私自身は公式サイトで過去問のPDFを使うのが面倒だったので、過去問をまとめたサイトで過去問を解いていました。
過去問を解く中で、自分が間違えた問題があったら、その問題の見直しや用語の覚え直しを行っていました。計算問題を間違えた場合は、計算のやり直しや公式の見直しを行っていました。
ちなみに、ITパスポートは全て4択問題で構成されていますので、「なぜこの選択肢は誤りなのか」ということも含めて、見直しを行うと良いと思います。
あとは、公式サイトから配布されている「CBT疑似体験ソフトウェア」で実際の試験環境に触れることもやりました。*6特に難しい操作は必要とされませんが、本番で焦って操作が分からない…などということが起こらないように、一度は触れておくことをお勧めします。
最後に
ITパスポートの概要と、一発合格に向けて私が行った勉強方法を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
インターネットが発展している今の時代、ITに関する基礎的知識はどんな人だろうと、どんな職業に就いている人だろうと、誰にでも問われてくる上に必要となる知識ではないかと思います。
実際、ITパスポートで勉強する内容としては、特にテクノロジ系だと専門的な内容も確かにありますが、基本的には「社会常識」「一般常識」に相当する内容であると感じます。
「IT」という言葉を見て、「専門的で難しそう」「IT業界で働く人のための資格でしょ?」といった認識を持っていた方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ITパスポートはITに携わる人のための専門的な資格ではなく、どなたにでも有効な、取得意義のある資格である、ということを改めてお伝えできればと思います。
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