私が株式投資を始めたのは、働かないで生きていきたい、不労所得だけで生きていきたいという思いからでした。私のそういう考え方って、投資の世界では「FIRE*1」というものに近しいのかなと感じました。
調べてみると、「FIRE」とは経済的に自立し、早期リタイアを実現させるというのが2010年代から注目されるようになったライフスタイルだとのことです。
日本では会社員の定年が65歳に引き上げられたことがまだ記憶に新しいですが、そこからまた70歳にまで引き上げられるという話もあったりするので、一生働かなければならない生活から抜け出すためにFIREを目指す人が出てくる…というのも頷けるかなと思います。
けれども、その生き方を実現させるには大量の資本が必要になるということで、やっぱりそれ相応に労働して元手を手に入れなければ話にならないと思います。
配当金だけで生活できるだけの収入を得るために、どれだけの投資をしなければならないかと考えると、それだったらむしろ働けるうちは働いておくに越したことは無いような気もしてきます。
まあ最終的には、生活を見直して無駄な支出を減らして、その分を投資に回すのが一番堅実な方法であり近道でもあるのかなという感じがします。節約という観点でいえば、ミニマリストの人の生活などを見てみれば参考になる部分があるかもしれません。
ミニマリストとは若干異なりますが、東京で年収100万円以下で隠居生活をしていた大原扁理さんの本を読むと、支出を減らしていくために参考にできる部分があるかと思います。
あるいは実際にFIREを実現させた人の話に触れて、何をどうやったらいいかということを学んでみるのもいいかもしれません。
できるだけ働かずに楽をして生きていたいという思いは前々からあって、それを実現できる可能性がある、投資という世界に巡り合えたことで、私の中である種の生きていく上の希望のようなものが生まれました。
本当はずっと死にたいと思っていたはずなのに、あれだけ生きることが苦痛で死を望んでいたはずなのに、今は株式投資がやりたいのでもうちょっとだけ生きていたいと思っています。もしかすると大損してまた死にたくなるかもしれませんが、多分もう1年くらいは生きていられるんじゃないかなという気がします。
FIREという生き方を私が達成できるかどうかは分かりませんが、そこを目指して頑張ってみるのもひとつの人生かなあと思います。かといって私はストイックの領域まで詰める気も無く、死ぬまでの人生の暇つぶし程度と思ってやらせていただきます。
*1:Financial Independence,Retire Earlyの頭文字を並べたもの