メンタルが不調になってから薄々思っていたことですが、人と関わりを持つことがとても大変だから嫌だなと思い始めてから、特によく思うようになりました。
私は空気になりたい。
その辺を漂っている空気になりたい。酸素とか二酸化炭素とか窒素とかで構成されているあの空気になりたい。
そこに存在していることは意識されないけど、しかし確かに実在しているものに私はなりたい。
人間として生きているのが面倒くさいことこの上ない気がして、ああなんか空気になれれば気持ちとか感情とかを捨て去れそうで楽だろうなあと。それでいて普段の生活をしている人たちからは特段の認識もされない。まさしく存在が空気。
空気といういうより、もはや決まった形を持たない概念くらいの存在になりたいのかもしれません。水みたいな。いや、それだったら空気も水も同じか。
何というか、存在を意識されたくない。こっちを見ないでほしい、注目しないでほしい、期待しないでほしい、無能に何も求めないでほしい。君が期待するようなものは持っていないし差し出せないから、どうか他所へ行ってくれやしないか。
私はそこにいるだけの空気になりたい。
