人生ってふと考えると、自転車操業と同じなんじゃないかと感じるようになりました。
止まったらその瞬間から進まなく(進めなく)なるというか、止まったそのときには死が訪れる、みたいな。これはこれで、生きている間は常に泳いでいる(つまり止まったときには死んでいる)マグロと同じような感じかもしれません。
人間、どこかに進むためにはそれだけのコストを、嫌な言い方をすると代償なり犠牲なりを支払わないといけないと思っています。それを元手としてリターンと利益を得る、最悪でもイーブンに持っていく。そうして取りこぼすことなく、際限なくペダルを回して自転車を漕いで漕いで、死ぬまで漕いでいくというのが人生というもの、それが人間という生き物なんじゃないかなあと。
ただ、そう考えると自転車を漕げない人間ってどうなるのかなと思わなくもないですが、それに対する答えは「死」であると自分の中では結論づいていたりします。そうやって弱者は自然淘汰されていくなんじゃないかなと。自転車を漕ぎ続けられる強者がそうして生き残って、その後の趨勢をつくって時代を築き上げるんだろうなと。
とまあなにやら大層なことを語りましたが、当の本人たる私は圧倒的に弱者。この話で言うなら、転んで自転車から落ちて負傷して漕げなくなった、みたいな感じの人間です。できるなら死にたくはないけど、それでも漕げるようになれず死は避けられないとなったら受け入れて死んでもいいかな、なんて思うのでした。